[東京 30日 ロイター] - 大和証券の試算によると、大手銀行グループ5社の2014年9月末時点の保有株式含み損益は、5.91兆円の評価益となった。堅調な株式相場を背景に、評価益は半年前(3月末)の4.49兆円から32%拡大した。
東証株価指数(.TOPX)の30日終値は1326.29ポイントとなり、半年で10.3%上昇していた。
大和の銀行担当アナリスト、高井晃氏は、株式相場の堅調が銀行の財務に好材料となる点のほか、持ち合い解消が進めやすくなる点を指摘した。同氏は、14年4─9月期に大手行が計1000億円程度の株式の売却益を計上したと試算している。
評価損益の試算の対象となったのは
、みずほフィナンシャルグループ(8411.T)、
三菱UFJフィナンシャル?グループ(8306.T)、
三井住友フィナンシャルグループ(8316.T)、
りそなホールディングス(8308.T)、
三井住友トラスト?ホールディングス(8309.T)の5社。
(江本恵美)