国際通貨基金(IMF)が世界全体はもちろん米国・中国・欧州などの成長率を下方修正する一方で、日本の成長率については大幅に引き上げた。
IMFは9日(現地時間)、「世界経済見通し改訂版」の資料を通じて今年の世界経済成長率見通し値をこれまでの3.3%から3.1%へ0.2%ポイント下げたことを発表した。
国家別に見てみると、
米国の場合、今年の成長率はこれまでの1.9%より0.2%ポイント低い1.7%に修正した。
ユーロ圏は-0.4%から-0.6%と、それぞれ0.2%ポイントの下方修正が行われた。
中国は0.3%ポイント低い7.8%、インドは0.2%ポイントの下方修正を加えた5.6%となっている。
その半面、日本についてはアベノミクスの影響により4月の見通し値より0.5%ポイント高い2.0%の成長率を提示した。IMFは日本が安倍政権の金融緩和と財政投入により「市場の安定性が回復して民間の需要も増加した」と評価した。ただし、アベノミクスが日本経済の構造を変化させることができず、来年の見通しは不透明だとして4月より0.3%ポイント下げた1.2%と見通した。
IMFは韓国の成長率見通しについては今回は見直しを行わず、これまでどおり2.8%を維持した。