刀 胴切りについて
(2009-07-19 03:06:01)
下一个
一口に人体を試し斬りするにも、骨の有無や太さなどで比較判断が出来ない為流派にもよりますが、20箇所やそこらは名称が残っています。
首切り朝で著名な山田流試刀術ではわきの下から、へその下位までで、太々・雁金・乳割り・腋毛・擦付け・一の胴・二の胴・三の胴・車先・両車等、4センチ刻み程で、区分されています。
腹部より、肋骨辺りの方が斬り易いと書かれている古書もあります。
胴を両断する以外にも背骨を縦に斬る「唐竹割り」頭を縦に斬る
「眉間割り」頭を側面から顔面を斬る
「面割り」頭を寝かし額から斬る
「銕啢??#12539;・・足や腕の部分を斬ったり、両断した胴を更に縦に斬るなど色んな斬り方が残されてます。
また、死体の数によって、一つ胴、二つ胴という名称もあり死体を重ねて斬る場合もあり、最高で七つ胴なる作も存在しています。
この辺りまで来ると、はしごか何かに登り、飛び降りながら斬ったり刀に鉛の鍔を着けて、重みを増さないと不可能であった事で刀本来の切れ味を試す意図から三つ胴以上は行われる事が稀であったそうです。今の剣士の何倍も練習を重ねた当時の武家でも、刀で物を斬るのは難しく、専門の試刀家に、お金を払い依頼して斬って貰うなど誰でも出来るものでは無かったみたいです。