2005 (265)
2011 (1)
2012 (354)
2013 (600)
秋を迎えたフランス・ノルマンディー地方では、林檎の木がたわわに実を結びます。この地にたたずむ小さな礼拝堂は、内部に描かれた林檎の壁画にちなんで「林檎の礼拝堂」として知られています。16世紀に建てられた礼拝堂を作品として再生するという壮大なアート・プロジェクト「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂プロジェクト」は一人の日本人アーティスト・田窪恭治の手によって1999年に完結しました。
田窪恭治(1949年今治の生まれ)は、1972年に多摩美術大学を卒業する前後から、絵画や彫刻といった従来の美術の形式をすりぬけ、私たちが息づく社会や日常と地続きの素材を用いたイヴェントやオブジェを発表し注目を集めますが、やがてより積極的な社会との関係性を求め、建築家や写真家とのコラボレーション「絶対現場1987」やロンドンで上演されたオペラ「ゴーレム」の舞台美術製作など、活動のフィールドを広げていきました。そして、礼拝堂との呙?膜食龌幛い颏?盲?堡思易澶趣趣猡衰榨楗螗工艘谱·贰⑶叭宋吹饯违抓恁弗Д?趣?_始されました。
田窪は現在、さらなる風景を求めて 四国こんぴらさんであたらしいプロジェクトに取り組んでいますが、この展覧会が名づけ難い田窪恭治の芸術の歩みとその先を照らし出す機会ともなることを願っています。
香川県の金刀比羅宮にこの夏、100年ぶりに新しい障壁画がえがかれた。描いたのは香川県で育った美術家田窪恭治さん。一年におよぶ田窪さんの創作の日々を追う。
“さぬきのこんぴらさん”として知られる香川県の金刀比羅宮。この書院に、100年ぶりに新しい障壁画が描かれた。テーマはこんぴらさんの山に咲く藪椿(やぶつばき)。満開の花を咲かせる巨大な藪椿の林が20メートルにわたってふすま一面に描かれている。製作者は香川県でそだった美術家・田窪恭治さん。田窪さんはこの絵を描くため、フランスからふるさとへもどってきた。1年にわたる創作の日々を追う。
金刀比羅宮の文化顧問を務める美術家 田窪恭治が、新書院にて、椿の障壁画を制作しています。その制作現場は、2005年9月1日(木)~9月30日(金)の間、一般公開されました。そして 見学の観光客から 巨大なエネルギーをもらえ、冬の青い線でデッサンみたいな椿から 空の空気と太陽の影の中でゆれゆれしている椿の森を20メートルにわたってふすまに書いて、その部屋は 新しい名づけされ、「椿書院」と呼ばれました。