“どや顔”の百合
私 「ねえ、この姿の美しい花の名前、なんていうの?」
母 「知らない。高原の道の駅で買ったかな。名札を立てといたんだけど、なくなっちゃったみたい。」
ブルーベリー。小鳥と競争で食べる。たいてい小鳥が勝つ。季節の終わり頃になると、もう小さくてすっぱい実しかならない。
さて、大ニュース!なんとミカエルさんを発見!ミカエルさんというのは、毎年5月頃に庭に現れるトノサマガエルの愛称。
今年はなかなか現れなかったので、鷺除けに庭の池に張った網のせいかもしれないと思っていた。しかし二週間ほど前、目撃情報があった。目撃者によると、前とは違う色だった、とのこと。
それからしばらくして、私も植木の水遣りの際に遭遇。水をざっとかけたらぴょんと飛び出し、一瞬で草むらの奥に潜っていった。お召し物が違った。前は緑だったのが、今年は茶色だった。土と同じ色なので目立たない。
その後、2,3度、目撃。一度は池の中にいた。池の傍らのブルーベリーをもいでいたら、ちゃぽんという音が。金魚にしては音が大きすぎる、もしや?と思って覗き込むと、網の隙間から這い出ようとして失敗したミカエルさんが、水面に顔を出していた。おっ、写真、写真、と思って身動きした瞬間、彼は水の中に潜ってしまった。しばらく水面を見つめて待ったが、出てこない。
カエルっていうのは、水の中で息ができるんだっけ?
あ、両生類だ…。じゃあ、待ってても無駄か。
以前のミカエルさんは、植木钵の中などでのん気に座っていたり、私が見つめても池の水面に顔をだしてじっとしていたりしたのに、今年のミカエルさんは、どうやら臆病な性格のようだ。写真を撮る隙を与えてくれない。
というわけで、残念ながら、写真はない。